つぎしゅ?つぎざけ?次酒?

こちらは日本酒「雪の茅舎」の熱燗です。
北陸地方では積雪が多く、関東地方でも寒い日が続いているこの時期、熱燗は最高に美味しいのではないでしょうか?

「雪の茅舎」は山廃ですので、熱燗でも美味しいです。

ところで、「山廃」とは「山卸廃止酛」を略した表記になります。

それでは「山廃」といいますと、、、

日本酒は米のデンプンを麹によって糖に変化させ、更に酵母菌の力でアルコール発酵して作られますので、ご存知の通り、米と麹と水から生まれます。
その中でアルコール発酵を行う「酵母」を繁殖させる、酒母造りという工程があり、酵母以外の雑菌を除去する必要があります。
乳酸を添加して雑菌を除去しますが、乳酸を人工的に添加するか、自然界に存在する乳酸菌を利用するかで製法が異なります。

自然界に存在する乳酸菌を利用する方法が生酛系造りといい、その工程に存在するのが「山廃」です。

生酛系造りの過程で、米の糖化を促すため、米、麹、水を混ぜ粥状(ジョクジョウ)になるまで「櫂(かい)」ですりつぶす工程を「山卸」と呼びますが、今では技術革新が進み、この工程がなくなりました。
ですので、「山卸廃止酛」と言うそうです。

さて、話は変わりますが、以前こちらの投稿で、つぎ酒を「つぎざけ」と読むか「つぎしゅ」と読むかお話させていただきましたが、熱燗のおかわりも「つぎ酒」と呼んでいいのか悩ましいときありませんか?

もし「つぎ酒」が「次酒」という漢字であれば、熱燗の「おかわり」も「つぎ酒」と呼んでいいのではないでしょうかね???
語源がわからないのでなんともですね。。。

そういえば「くだらない」という言葉は日本酒から生まれたという説もあるそうです。
江戸で日本酒が作られていない当時は、京都から運ばれたそうですが、江戸まで運ばれないから「下り酒でない」、「くだらない酒」と呼ばれていたそうで。

まぁ難しい事考えないで、熱燗が恋しいこの時期、いろいろな日本酒で次へ次へと試して飲んで、「くだらない」ことは考えずに楽しみましょう!

「次酒」の読み方につきましてはこちらの整理中です。